　こんにちは、柴見です。今日は明日のイベントコミティア131の準備でそこそこ忙しい時間を過ごしています。でもこういう準備が、イベント前が楽しいってありますね。文化祭とか。うん、楽しんだことないけど。リア充は帰りな！（？）

　さて今回ご用意する新刊はあの『Dear』です。……散々ぶら下がってる作品ですが、とある出来事で踏ん切りが付き、自作のカードとして用意することにしました。それまではあの作品はまぐれ当たりであり、全て自分の力で書き上げたものではない……と、そんなこだわりがあり、あまり前に出したくはないものでした。

　しかし小説SNSにアップしてみるか、となったのは現在では何も書けなく生み出せない状態に陥ったからでした。現在じゃなく過去。輝かしい思い出に浸る。頼る。それは今何も書けないというストックのなさに罪悪感を覚えるから。

　だからこれはその場しのぎ……そんな気持ちで掲載を続けました。

　ほんと、なんて失礼な行動でしょうか。小説を読んでくださった方々が聞けば、そんな自己満足に付き合わされていたのかと愛想を尽かされるに決まっています。

　でも、それでも。書けないという今からなんとか目をそらしたかった。作品を盾にしてまで、最前線に居たかった。

　でもそんな嘘はあっさりと崩れる物で。

　しかし。とあることがきっかけで。このきっかけもまたブログにでも載せられたらと思いますが。

　まぐれでも自分。「今」が何もできないとしても、過去という事実は変わらない。過去の栄光にしがみつくのではなく、もっとフラットに構え、小説を、娯楽を、エンタメをどんなものであるかの真意を見つめ。

　誰かのための物語でありたい。そう強く思うようになりました。

　その第一歩としての作品は、『Dear』となりました。

　たくさん言葉をもらい、何より自分の物語を始めようと自らのため、次へ続くための第一撃目にこれを選びました。自分が動けないで、誰を動かせようというのでしょうか。

　それに、背中を押してくれる、ひっぱってくれる人たちもいます。自分が自分のまま、前に進もうとするなら、そんな人たちを裏切ることなく、自分らしくいることができれば。

　そんなこんなのイベント、コミティア131です。

　スペースは　お30a　です。

　どうぞ覚悟の狼煙を、ご歓談ください。

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